【目の前のことを坦々と】遺伝カウンセラー養成大学院入学前にやっておくべきこと

遺伝カウンセリング

こんばんは~

そろそろ冬になろうか、、、飛ばして春になろうか、、、やっぱ冬にしとく?笑 みたいな優柔不断な気温ですね( 一一)

今日は、以前からよくいただくご質問に回答します。

ご質問

”遺伝カウンセラー養成大学院に合格しました。入学までにやっておいた方が良いことはありますか?”

回答

ご質問ありがとうございます。
そして、合格おめでとうございます👏👏

お気持ちとても良く分かります。
私も、
遺伝の知識ほぼゼロで入学して大丈夫なのか、、、
遺伝学の書籍で少しくらい勉強しておいた方がいいのではないか、、、
既に学会に入っておくべき?!
など、あれこれ思っていました。

”目の前のことを坦々とやる”

ただ、残念ながら、遺伝カウンセラーとしてのキャリアもあっっっさい私から言えることとなると、こちらになってしまいます。
特別なことをする必要はなく、まずは、今やっていることをちゃんとやることが一番大切と思います。

今お仕事をされている方は、これまで通り打ち込む。
学生の方は、卒業まで、今の勉強や研究に打ち込む。
なんらかの資格取得を目指す学部にいる方は、合格する。

逆に言えば今やっていることに打ち込めるのも3月までですし、二兎目は来年から嫌というほど追うのだから(え笑)、しっかり一兎を得ておく🐰ということです。

実際は、入学予定の大学院のカンファレンスに早期参加させていただいたり、遺伝関係の公開セミナーに参加したりもしていたのですが、正直内容を理解できていたかというとかなり怪しく、入学前は本業中心で、遺伝は余裕があれば覗く程度で十分と思いました。

2階(遺伝カウンセラー)を建てる前に、1階(バックグラウンド)をちゃんと固めておく、そんな半年を過ごされることをおすすめします。

案外、バックグラウンドが生かされる場面が多い

というのも、今を固めておくことにもかなり大きな意味があるからなんです。

私自身は臨床検査技師の免許だけ携えて入学しましたが、遺伝学的検査や原理といった検査の勉強は思っていたより多く、遺伝性腫瘍の講義では病理画像なども登場し、知識の吸収しやすさを感じました。入職後も、検体保管やエコー検査などの場面で学部時代の知識を引っ張り出すこともあります。
どのバックグラウンドの方も、それぞれ異なるポイントで確実に感じていることと思います。

遺伝カウンセラーはどんなバックグラウンドからでもジャンプできる職種です。
言い換えれば、どんなバックグランドも生かせるということです。
それを感じながら、遺伝と絡めて仕事をする醍醐味ったらありません。

また、遺伝カウンセリングスキル学習では、想定質問(「CLさんが~だったらどうするか」というような内容)についてひたすら考えますが、様々な背景のある人同士が集い、意見交換することがとても大切になります。各バックグラウンドならではの視点をたくさん聞けることも醍醐味の1つです。

それに、皆さんは、そうでなくてもマイナーな遺伝カウンセラーが初対面した時、どんな会話で親睦を深めると思いますか?
バックグラウンドトークしかないですね。
数年前の日本遺伝カウンセリング学会のオンライン学生交流では、フリートークのブレイクアウトルーム名がバックグラウンド(看護師の部屋、生物系出身の部屋、など)だったぐらいですからね。

”どこで遺伝カウンセラーを知ったか”と”なぜ遺伝カウンセラーになりたいか”

もう1つ、入学予定の方におすすめするとすれば、上記2つの質問に簡潔に答えられるようにしておくことでしょうか。

入学すると、どこへ行っても、何をしていても、至るところで
「どこで知ったの?」
「どうして遺伝カウンセラーになろうと思ったの?」

と聞かれます。聞かれすぎて、耳にタコができたら卒業です🐙
そしてこれは、入職するまで続きます(笑)

「おつかいありさん」という唄をご存知でしょうか?
”アリは会うたびに相手とぶつかってます”みたいな歌だったと思うのですが、あの、相手と会うタイミングで一回一回これらの質問をされているイメージです。ありさんもびっくりです🐜

聞かれる側だった頃は、なんでみんなしてこんなに聞いてくるんだ?と思っていたのですが、入職して、学会で学生さんとお会いすると、、、、いやはや、聞いちゃってます。ええ。

遺伝カウンセラーはまだまだよく知られていない職種で、まず知るところが関門、知ったとしても、大学院に行かねばならないなど色々なハードルもある中で目指すことも関門なので、広い意味でのバックグラウンドに関心があるんですね。

みなさんも、先輩からいつ聞かれてもキメられるように準備しておきましょう。

それでも何かしたい方へ

最後に、遺伝カウンセラーの世界に足を踏み入れる前の大大大基礎として、いずれ必ず関わるであろう組織を紹介しておこうと思います。

まず、そもそも「認定遺伝カウンセラー」は誰から「認定」されているかというと、以下2学会です。
日本人類遺伝学会
日本遺伝カウンセリング学会

ちなみに最近親しくなった薬剤師の先輩に①の学会名を伝えたら、あまりに壮大な名前に爆笑されました。大学院生になったとたん違和感を感じる暇もなく入会したので、その壮大さに気付かずここまできてしまいました。

日本の遺伝カウンセラーの職能団体はこちらです。
日本認定遺伝カウンセラー協会

認定資格の取得や維持に関する情報は以下に記載されています。
認定遺伝カウンセラー制度委員会

最近、③と④が厳密には別個の組織で、それぞれ委員も異なり、活動内容も分かれていることを知りました。特に③は認定後のこれからお世話になる組織なので、紹介できるのはもう少し先ですね。

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